ちゃちゃののほほんらいふ

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グラデーション

 

今年のテーマは「グラデーション」と決めている。

 

近年で言えば特に性やジェンダーに対して、この言葉を用いて考えられることが多くなった。対して、私はあらゆる「選択肢」について、この言葉を当てていきたいと思っている。対語を探すならば「白/黒」「決めつけ」などになる。

 

何かを決める時、次にどうしようかと動くとき。選択肢は0%か100%の二択ではない。

 

だが“まだ物事が見えてない”段階だと、選択がその二つにどうしてもなりやすいのだと思う。選考を受ける/受けない。辞める/辞めない。やる/やらない。

 

だが、0%か100%の間で無数の選択ができ、「どちらともいえない」状態だってある。

 

例えば、「文章を書くことで生きていきたい」のだとしたら。選択肢は、会社や自分で文章を書く仕事をする/やらない・諦めるの二つ、だけな訳がない。

 

もっと細分化していく。生計をそれだけで立てなくても良いわけだし、他の仕事をしながら書けばいいかもしれない。定期的に文章を書く環境を整える、のが先かもしれない。実際に文章の仕事をしている人の話を聞きながら学ぶ、ということもある。

 

ざっくりと選択肢が分かったら、行動レベルに置き換える。複数の仕事を抱えながらできる求人を探すのか、文章が書きやすくなるデバイスを買ってみるのか、執筆が捗りやすいカフェの座席を探すのか、読みたい本を見つけるのか。

 

そうすることが、私にとっての「グラデーション」。

 

「状況をすぐに変えた」「即結果が出た」ものばかりが大きな声で謳われるが、その間にある無数の時間を、自分の中だけでも捉えて無いものにしないこと。

 

時間をかけることを厭わない。今すぐに大きく状況を変えようとしない。最短ルートで答え(だと思えるもの)に辿り着けなくたっていい。

 

自分ができる「グラデーション」を選んでいくのが、今の私に必要なのだと思う。