ちゃちゃののほほんらいふ

ちゃちゃののほほんらいふ

春のかおりと心持ち

 

職場の人と、「週末はあったかくなるんですかねぇ」なんて話していた先週。

 

土曜日は本当に、「あったかいな」と肌で感じられる陽気になった。

 

バレエスタジオは窓が大きくて、天井が高くて、スペースも広くて。お稽古の時間には明るい光がたくさん差し込んでくる。

 

小学生の頃はお昼のお稽古が、今は土曜日の午前中のお稽古がたまらなく好きなのだ。心が明るく解放されて、身体には新しい空気を取り込んで、気持ちが良い。

 

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朝から晴れやかな気分だったので、明るい色の服を着たくなる。

 

去年の発表会の時、スタジオのロゴが入ったオリジナルのTシャツがもらえたのだが、今回は「明るいライムグリーン」のような色。

 

けっこう着るのに勇気が要る色なので、普段お稽古で着る人は少ないのだけれど(笑)、なんとなく持っていったら、その日はIさんも同じものを着ていた。

 

「お揃いですね〜」「たまには着ようかな〜ってなりますねぇ」なんてお稽古場のみんなで話しながら、心もほぐれてくるのを感じる。

 

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この、何にも特別じゃない、本当ならどうってことの無いような“日常”がすごく幸せだなーと感じながら、一年前の自分を思い出す。

 

例えるなら、「凍っていた」と思う。

 

今のこともどうにもならなくて、もがき方も分からなくて、未来も何も見えなかった。

 

今なら分かるけれど、どん底とか、辛くて耐えきれないような時間は永遠には続かない。し、自分をそんな暗い場所に長い間居させてやらない。

 

すぐに季節は切り替わらないけど、確実に次の季節が訪れるように、自分の状況はだんだんと変わり、いつかマシになる時がやってくる。

 

すぐに自分を変えようとしないで、ゆっくりと。

 

 

<今日もプリエから 16>でした。

 

▼前回の「今日もプリエから」

20年以上続けてきたバレエのお稽古について、毎週日記を綴ることにしました(エッセイスト・森下典子さんの『好日日記』に憧れて)。バレエについて書くことは、人生について書くこと。

 

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