ちゃちゃののほほんらいふ

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カラシニコフ不倫

 

今週、私がTwitterで一番検索したワードは「カラシニコフ不倫」。

 

坂元裕二の朗読劇の余韻が、抜けなかった。

  

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松岡茉優×風間俊介カラシニコフ不倫海峡』


往復する手紙でのみ、進んでいく物語。平凡な夫婦に訪れた出来事、本来ならば出会うはずのなかった“男”と“女”。舞台には2人だけれど、現れないにしても、4人の物語である。

 

 

『花束みたいな恋をした』をきっかけに読んでみた往復書簡。

 

自分で本を読むのとは違い、松岡茉優さんの声と読み方は、可愛らしさも、恐ろしさも、孤独も全てを含んで、物語を作ってくれる。言葉が流れてきて、意味を持って、耳に入ってくる。床直ゴロゴロ。壁直ドンドン。

 

自分の考え方って、自分だけから生まれるものではない。関係がなかったはずの4人の間で、一つの言葉が行き来をする。言葉は、人の中で巡るものなんだなと。

 

 

言葉と声と、手紙のタイムラグなどを表す少しばかりの暗転だけという、飾りは少ないと言える演出。だからこそ、ラストの風間俊介さんの表情、声色がすごく良かったし、諭吉佳作/menさんのインストなんて鳥肌たったな。

 

舞台と観客席があることって、他でもないその時間を多くの人と共有した証拠でもある。オンラインとか配信にはやはりない何かを、舞台だからこそ感じ取れる気もする。

 

 

www.sakamotoroudoku.com