ちゃちゃののほほんらいふ

ちゃちゃののほほんらいふ

わたしの20年間

 

外に出てみたら、分かることってある。

 

「いつもの」は心地いいけれど、もしかしたら、今の自分に合うのは他のものかもしれない。新しい選択をしてやっぱり違うなと感じたなら、なおさら普段の良さを感じるだけでいい。

 

***

 

今までなぜそう思わなかったのか分からないけれど、ふと「環境を変えてみるのは楽しそう」と思った。最近オープンしたバレエスタジオがあったので、体験だったら参加できる。

 

正直、ずっと同じスタジオに通っていてコンクールなども出ていないので、自分のレベル感が分からない。経験者のクラスを選ぶとき、目安で「バレエ歴○年以上」などと書かれているのだが、当てにならないなと思った。事前に見学ができる訳でもないし。

 

本格的なクラシックバレエは多くの経験はないし、レベルが優しい分には問題ないかと思って(「基礎をじっくりやる」モードに切り替えればいいから)、予約してみた。結果的に、普段のレッスンと内容は大きくは変わらなかった。

 

***

 

実は、私は自分とバレエの関係にそこまで自信を持てていない。長く続けているとはいえ、それだけだ、とも言える。

 

お金をもらう公演にそんなに出ている訳でもない。他者から見たら「ただの趣味」以外の何でもないだろう。「自分のことを好きではない」性格もあり、バレエを続けてきた自分を120%褒め称えることは私にはできない。

 

でも、いつもと違う環境で、いつもと違う人たちと踊って見えてくるものもある。

 

***

 

伊達じゃなかった、自分の20年間は。

 

環境を変えたとしても、いつもの踊りができる。通用する。

 

振付に必死にならずに、見ている人のことを考えられる。身体を動かして、明るくなった心を舞台を見ている人にどう伝えようかと模索できる。自分だけでなく、観る人がいるから踊りは成り立つのだ。

 

もちろん、もっと振りを覚えるのが早ければいいのにとか、こんなに体が固くてどうするつもりなんだとか、反省も沢山ある。

 

でも、どこでだって踊れる。

 

私生活や仕事だけでなく、踊れる自分にまた救われた。

 

どこにいても、大丈夫だ。

 

 

 

<今日もプリエから 18>でした。

 

▼前回の「今日もプリエから」

20年以上続けてきたバレエのお稽古について、日記を綴ることにしました(エッセイスト・森下典子さんの『好日日記』に憧れて)。バレエについて書くことは、人生について書くこと。

 

b-85nhc.hatenablog.com