デフォルトがさ、ダメなもんで。
ダメって、必ずしもネガティブな言葉じゃない。
なぜか崇められてきちゃったけど、それで「憧れられるような人生を生きなきゃ」って自分を追い詰めることほど、息苦しいものはないよなー。
ここらで一番共感できた本、『ダメをみがく―“女子”の呪いを解く方法』。津村 記久子 さん、深澤 真紀さんの対談形式の本です。
内容(「BOOK」データベースより)
津村さんは、今年私の中で1番きている作家さん。考え方を知ったことで、あのサッカーの物語やあの小説などの作品に、“津村さん”が滲み出ているんだなーと分かります。
“ダメなまま生きていこう!”と言うと、平たく聞こえすぎるけれど、
女の人が(中略)求められる山ほどのことのうち、自分に合わない側面は、無理やり達成しなくていいのではないか。p.250
というのが、この本のメッセージ。
まずは、自分のダメを責めないこと。同じく、他人のダメも認めること。
自分の好きなものは他人に全て話せる必要はないし、共感される必要もない。
「他人に憧れられたい」って思いが自分の中にあると、本当に本当にキツイ。
人に関心がありすぎる人ってこわい。そんなに人をジャッジしなくて良い。
みんな、日常を凌いでるだけ。
私は20年以上もバレエ続けてるけど、側転さえできない。もちろん逆上がりも二重とびもできないし、割り箸キレイに割れたことさえないし(笑)。日常生活でもつまずくことはたくさんあって、自分の根っこはきっと“ダメ”なのだと思う。
冗談でも自分のことを「天才」だなんて思えないし、自己肯定感高く保てない。ダメでも、なんとかやり過ごしていければそれでいい。
若い時って、脳が不安になるようにできてるらしいし、今後も「こんなんで大丈夫だろうか…」って思うんだろうけど。その度にこの本に戻ってきたい。