ちゃちゃののほほんらいふ

ちゃちゃののほほんらいふ

デフォルトがさ、ダメなもんで。

 

ダメって、必ずしもネガティブな言葉じゃない。

 

なぜか崇められてきちゃったけど、それで「憧れられるような人生を生きなきゃ」って自分を追い詰めることほど、息苦しいものはないよなー。

 

ここらで一番共感できた本、『ダメをみがく―“女子”の呪いを解く方法』。津村 記久子 さん、深澤 真紀さんの対談形式の本です。

 

内容(「BOOK」データベースより)

最初の会社をパワハラで退社した芥川賞作家と、150社以上就職活動と転職活動をした経験をもつコラムニストが、世間知らず・不器用、KYなままでも、なんとか社会で生き延びていくための技術を語り尽くす。世の中をすいすい渡っていけないことに悩む、すべての女性に捧ぐ。

 

 

津村さんは、今年私の中で1番きている作家さん。考え方を知ったことで、あのサッカーの物語やあの小説などの作品に、“津村さん”が滲み出ているんだなーと分かります。

 

 

 

“ダメなまま生きていこう!”と言うと、平たく聞こえすぎるけれど、

 

女の人が(中略)求められる山ほどのことのうち、自分に合わない側面は、無理やり達成しなくていいのではないか。p.250

 

というのが、この本のメッセージ。

 

 

 

まずは、自分のダメを責めないこと。同じく、他人のダメも認めること。

 

自分の好きなものは他人に全て話せる必要はないし、共感される必要もない。

 

「他人に憧れられたい」って思いが自分の中にあると、本当に本当にキツイ。

 

人に関心がありすぎる人ってこわい。そんなに人をジャッジしなくて良い。

 

みんな、日常を凌いでるだけ。

 

 

 

私は20年以上もバレエ続けてるけど、側転さえできない。もちろん逆上がりも二重とびもできないし、割り箸キレイに割れたことさえないし(笑)。日常生活でもつまずくことはたくさんあって、自分の根っこはきっと“ダメ”なのだと思う。

 

冗談でも自分のことを「天才」だなんて思えないし、自己肯定感高く保てない。ダメでも、なんとかやり過ごしていければそれでいい。

 

若い時って、脳が不安になるようにできてるらしいし、今後も「こんなんで大丈夫だろうか…」って思うんだろうけど。その度にこの本に戻ってきたい。