ちゃちゃののほほんらいふ

ちゃちゃののほほんらいふ

今日もプリエから:共通言語

 

「言葉にしなくても分かる関係」があるのだと思う。

 

トンべパドブレ。右足前の5番から。反対側も。

 みんなでバーの前に、鏡の前に立って、頭で考えなくてもある動きができる。

  

「踊る」という言語を共有できる、家族とも、友達とも、恋人とも違う仲間がいる。

 

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もう物心つく前から一緒にいて、お稽古をしていて、たぶん15年ほど。そんな仲間が10人くらいいる。

 

例えば、学生の時なら、日々クラスで顔を合わせる友達とは違うし。大人になってからなら、毎日の仕事でどんな気持ちになったとか、恋人とどんな関係なのかとか、そういう詳しいことは知らない。

 

話そうと思えば話せるのだけれど。お稽古場では、そういう話は少ない。

 

詳しく知り合わない関係だからって、仲が悪いとかではない。だからこそ居心地がいい、ということもある。

 

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小さい頃から同じことを続けてきて、きっとみんな、身体にそれが染み付いている。頭で考えなくても、自然とそう動きあえる関係性。

 

いわば中村憲剛選手から小林悠選手へのスルーパスのような。お互いの姿を見ずにも成り立つ、阿吽の呼吸のようなもの。

 

言葉のない共通言語を、私たちは持っている。