ちゃちゃののほほんらいふ

ちゃちゃののほほんらいふ

ウラはオモテになりうる

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“ 不安と葛藤の自分の四十年を、私はその時「奇跡だ!」と心から思った。 ”

 

 

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大好きなエッセイで、映画にもなった『日日是好日』の原作者、森下典子さん。電車の中でこのエッセイ記事を読んで、うるっときてしまった。泣いてる目元を、周りの人にバレないようにした。

 

就職できずアルバイトから始めた仕事。定収入だってなかった。仕事がない時でさえ、あったのかもしれない。不安と葛藤でいっぱいだった40年間は、日々をどんな苦しみと共に過ごしたのか、計り知れない。

 

苦しいなりの時間を経て、フリーライターになり、本も出したあと、気づくことがあった。

 

 

“まがりなりにも筆一本でここまで食べてきた”

 

 

……のだと。しかもそれが、奇跡のように感じられる。時が経つことで 、いままでの出来事が“反転”した瞬間だったのだろう。

 

囲碁だかオセロだかで、とある一手によって、盤上の石の色がガラリと変わってしまうように。

 

ドミノ倒しのようなスピードで、苦しみばかり生んだ時間こそが、価値のある時間だと気づくことがある、のかもしれない。

 

 

***

 

そういえば、映画の『日日是好日』では、黒木華演じる典子が、出版社の社員登用試験?を受ける……みたいな描写ありましたね。

(展開に触れないからネタバレじゃないと見なす)

 

みんなも、私も、どこかで焦りすぎているのかもしれないね。難しいけど、漂うだけでも良かったりするから。

 

「若いんだから、絶対どうにかなるんだから、今すぐにどうにかしなきゃなんて、思う必要ないのよ!!!」と電話で言われてしまった、私より。焦りすぎていたのかなあ。

 

 

 

↓↓↓ Filmarksで書いた、『日日是好日』のネタバレなしレビュー貼っとこ。 ↓↓↓

 

filmarks.com